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近江の女のいきすだま

東国へ下ろうと夜道を歩いていた男は、見知らぬ女にさる屋敷へ案内するよう乞われるが――。肉体を離れた情念の純化した恐ろしさ。「今昔物語集」中の一篇より。

砧(きぬた)

夫の上京のため、三年を孤独のうちに待ち続けた妻。里人の打つ砧の音に、抑えてきた情念が燃え上がる。やつれた妻と若い侍女。世阿弥作の謡曲より。

死骸に乗る男

捨てられ、怨みを抱いて死んだ妻。祟りを恐れて陰陽師を頼った夫は、冷たく突き放されて――。小泉八雲が世界に紹介した、恐怖の仏教説話より。

怪談牡丹燈籠

夢で契った女はすでにこの世を去っていた。カランコロンと駒下駄の音――。御存知、三大怪談の一。近代日本語の祖、三遊亭圓朝の大傑作より。

死美人の匂い

若い女の魅力に取りつかれ、妻を離縁までした男。だが、女はまもなく死んでしまう。残された男は驚きの行動に――。実在した僧の発心譚より。