Generated by All in One SEO v4.9.10, this is an llms.txt file, used by LLMs to index the site. # 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし- ## Sitemaps - [XML Sitemap](https://onboumaru.com/sitemap.xml): Contains all public & indexable URLs for this website. ## 投稿 - [焼き場の妖異が我をたばかる](https://onboumaru.com/177-yakibayoui/) - 夜な夜な焼き場に現れる妖物。退治に来た剛の者の前に現れたのは――。土に染みこんだ死者たちの積年の妖気が生ける我らを誑かす。猛者は如何にしてたばかられたか。越後の民話より。 - [我が背子、夢を覗かれよかし](https://onboumaru.com/176-yumenozoki/) - 赤い糸で結ばれた二人。寂しく孤閨を守る妻。漆黒の夜空に吸い込まれた想いが、帰国した夫の眼前に広がる――。浅井了意「伽婢子」中の一篇より。 - [ご挨拶](https://onboumaru.com/goaisatu/) - 刻は丑三つ。草木も眠るという時分。場所は砂村。すぐそこはもう下総の国という江戸の外れ――。古典怪異譚サイト「砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-」。話者隠亡丸より伊右衛門殿へのご挨拶。 - [紙人形の娘たち 張奇神](https://onboumaru.com/175-chokishin/) - 魂を抜き取り自在に操るという張奇神。評判を聞いた異郷の若者が、ひとつ試してやろうと単身乗り込むが――。半人半蛇の妖物。裸身の娘たち。清代の志怪小説「子不語」中の一遍より。 - [大歳の火](https://onboumaru.com/062-oodoshinohi/) - 姑から火種を消さぬよう言いつけられた嫁は、気掛かりのあまり、夜通し見守ろうとするが――。不安で押しつぶされそうな状況下で、女が見た幻影とは。雪夜の不思議な幽霊譚。 - [業平と芥川の人喰い倉](https://onboumaru.com/174-narihiraakuta/) - 恋多き貴公子、在原業平。入内するはずの女を盗んで逃げた先は、人の住まない荒れ果てた倉だった。稲光の中に現れるもの。長い黒髪と女の顔に待ち受けていた運命とは――。伊勢物語や今昔物語集に描かれた、平安の夜の怪異譚より。 - [朽ちても朽ちぬ赤い花](https://onboumaru.com/170-kuchinuhana/) - 檀家から高僧と崇められる弁西には、人に言えぬやましい過去があった。四方八方雪の髑髏。いつまでも止まぬ観音経。「日本霊異記」中の二編より改作。 - [九十九の指と一つの首 指鬘外道](https://onboumaru.com/160-shimangedou/) - 師の妻に誘惑され、殺人鬼に堕ちた若き婆羅門。冷酷非道の指狩りの果てに待っていた無量の光とは――。多くの仏典に描かれてきたアングリマーラの説話より。 - [漆固めの妻](https://onboumaru.com/001-urusituma/) - 臨終を迎えた妻が放った衝撃の一言。願いを叶えた夫の律儀さに、亡妻は妖魔となって添い続けます。もう二度と離れられない恐怖の定め――。 - [三娘子の驢馬](https://onboumaru.com/002-sanjousi/) - 旅店の女主人に誘われるように、投宿した旅人が目にした光景とは――。泉鏡花「高野聖」の原拠となったと言われる、唐代の伝奇小説。 - [飛騨の猿神](https://onboumaru.com/004-hidasaru/) - 滝壺の下に広がる異界に迷い込んだ修行僧は、めくるめく饗応の末に愛欲の虜となってしまう。若き破戒僧を異形の神が待ち受けていた理由とは――。 - [土蜘蛛](https://onboumaru.com/005-tutigumo/) - 病に伏した源頼光の前に現れた美しい侍女、胡蝶。入れ替わるように現れた謎の法師。彼らの正体、そして関係とは――。 - [口なき子](https://onboumaru.com/006-kutinakiko/) - 旧主から託された、口の利けない不憫な幼な子。二人目の継母の枕辺に、最初の継母の幽霊が現れる。暗闇の寝間で明かされた、衝撃の真実とは――。 - [べごをつれた雪女](https://onboumaru.com/007-begoyuki/) - 餓鬼大将の太吉は、大人の言いつけを聞かずに、雪野原で一人遅くまで遊んでいる。と、そこへ白い牛を連れた女が、太吉の鼻の先まで歩み寄ってきて――。 - [もう半分](https://onboumaru.com/008-mouhanbun/) - いつも茶碗に半分だけ酒を頼む老人。ある日、大金を店に置き忘れてしまい――。漱石の「夢十夜」にも通じる、「こんな晩」「六部殺し」型の定番怪談。 - [干将莫耶と眉間尺](https://onboumaru.com/009-mikenjaku/) - 非業の死を遂げた父。その仇を討つべく、立ち上がった眉間尺は窮地に追い詰められ――。中国春秋時代の伝説的な刀工夫婦、干将と莫耶にまつわる物語。 - [奈良山の髑髏](https://onboumaru.com/010-narayamadokuro/) - 元興寺の僧が野晒しになっていた髑髏を、拾いあげて安置してやる。するとその年の暮れに髑髏の霊がお礼に来て――。殺された男が明かす死の真相とは。 - [腰の低い幽霊](https://onboumaru.com/011-goingin/) - 化物屋敷に現れた腰の低い幽霊。豪胆な住人は幽霊をこき使うが――。男を震撼させたその怨みの矛先とは。 - [夫婦岩](https://onboumaru.com/012-myotoiwa/) - 力自慢同士の夫婦はケンカに明け暮れながらも、一粒種の赤子を溺愛していたが――。岡山に現存する夫婦岩の由来。 - [戸田の渡し お紺殺し](https://onboumaru.com/013-okonkorosi/) - 十年ぶりに再会した男女。男は大店の主人となっているが、女はすっかり落ちぶれていた――。歌舞伎「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」の序段として知られる定番怪談。 - [群れなす呪い人形](https://onboumaru.com/014-murenasunigyou/) - 正妻に嫉妬した下女が呪いの人形を塀の中に仕込む。下女の死から数年後、人形たちが一斉に眠りから覚め――。生々しさに恐怖が宿る、唐代の伝奇小説。 - [児肝を取る貞盛](https://onboumaru.com/015-jikansadamori/) - 体に瘡が出来た平貞盛は、生きた胎児の肝を手に入れなければ命がないと医師に告げられ――。平氏繁栄の礎を築いた武将の悪行譚。 - [鏡を握っていた女](https://onboumaru.com/016-meikyoutosui/) - 琵琶湖を挟んだ対岸から夜毎通ってくる女。愛情の冷めた男は、次第に女を怪しむようになり――。恋の執念が招く恐怖と悲劇。 - [三本枝のかみそり狐](https://onboumaru.com/017-sanbon-eda/) - 村人に害をなす狐を懲らしめようと、竹やぶに入っていった彦兵衛は、赤子を背負った娘に出会う。虚実の境界が不明瞭な、福島の怖い昔ばなし。 - [野守の鏡](https://onboumaru.com/018-nomorikagami/) - 鏡面のように輝く池、「野守の鏡」。修験者の前に現れた老人は、池の名の由来を語るうちに――。人と鬼神が切なく交わる、世阿弥作の幽玄譚。 - [笑う女 嬰寧](https://onboumaru.com/019-waraieinei/) - 箱入り息子の王子服は、元宵節の夜に美しい娘を見初める。恋煩いに臥せる男、何を見ても笑い転げる女。やがて二人は――。清代の志怪小説集「聊斎志異」所収の奇談より。 - [女屋敷の天井の穴](https://onboumaru.com/020-onnayasiki/) - 寺参りで見かけた美女から山里の屋敷に招かれた男。共寝の後に女が明かした悲しい業とは――。 - [亡者が女の首をねじる](https://onboumaru.com/021-aishukubi/) - 武士の弔いの晩。一人、二人と眠りに落ちたとき、棺の蓋がめりめりと音を立てる。隠れていた小僧が見た恐怖の光景とは――。 - [小鮒のせいしょう](https://onboumaru.com/022-kobunaseisho/) - 沢に住む大食らいの小鮒「せいしょう」。ある日見た奇妙な夢に、そわそわしていると――。食べる側、食べられる側の恐怖と悲哀を捉えた秋田の昔話。 - [餓鬼阿弥蘇生譚 小栗判官と照手姫](https://onboumaru.com/023-gakiamioguri/) - 毘沙門天の申し子、小栗判官。横山党の陰謀、照手姫との愛別、黄泉からの蘇生――。中世民衆芸能が生み出した異形の英雄譚。 - [女侠と乳飲み子](https://onboumaru.com/024-jokyo-tinomigo/) - 難関を突破して科挙に合格した崔慎思。借家の女主人を見初めて言い寄るが、どこか謎が多く――。不審と疑惑の末に知った女の素性とは。 - [湛慶阿闍梨と殺した女](https://onboumaru.com/025-tankeiajari/) - 帝や時の権力者から絶大な信頼を得ていた高僧、湛慶。ある時、不意に見ず知らずの女に感じた愛欲を抑えられなくなり――。過去と現在が交錯する平安朝の怪奇譚。 - [京女の生首](https://onboumaru.com/026-kyouonnakubi/) - 東国の檀林へ学びに行くことになった若き僧。実は出家前から情を交わしていた愛しい女がいた――。生死を隔てて慈しみあう、男女の愛執と怪異。 - [江島屋怪談](https://onboumaru.com/028-ejimaya/) - 吹雪の中たどり着いたあばら家。夜中に異様な振る舞いをする老婆に、旅人がわけを尋ねると――。三遊亭圓朝作の傑作怪談噺より。 - [犬の墓](https://onboumaru.com/029-inuhaka/) - 馬が朝になるといつも汗だくになって息を切らせていることに気がついた下男は、厩に隠れて様子を窺っていると――。唐代の伝奇小説より。 - [逆さ吊りの女](https://onboumaru.com/032-aburatori/) - 藪の中で拉致された女は、思いの外に快適な暮らしを与えられるが――。俊寛の流刑地として知られる喜界島に伝わる怪奇譚。 - [山中の魑魅](https://onboumaru.com/031-sanchuchimi/) - 落人となって山中を逃げる武将と妻。二人を慕ってきた女童のおかげで難を逃れるが――。江戸怪談の創始者、浅井了意の「御伽婢子」より。 - [死美人の匂い](https://onboumaru.com/030-shibijin/) - 若い女の魅力に取りつかれ、妻を離縁までした男。だが、女はまもなく死んでしまう。残された男は驚きの行動に――。実在した僧の発心譚より。 - [道成寺 安珍と清姫](https://onboumaru.com/033-doujouji/) - 美僧安珍に恋した清姫。ふられた女の恨みは相手を焼き殺す炎となる――。能、歌舞伎、文楽など様々な芸能に翻案された紀州の伝説。 - [貧者と菊の姉弟](https://onboumaru.com/034-kikushitei/) - 菊を愛で、清貧を旨とする馬子才。現れた同好の姉弟は、対照的に金儲けに手を染める。太宰治「清貧譚」の原拠となった聊斎志異中の名品。 - [天竺の僧伽多と鬼ヶ島の女](https://onboumaru.com/035-tenjikusankyata/) - 印度の難破船が漂着した先は、女だけが住む島だった――。三蔵法師玄奘がセイロンの伝説として伝え、日本でも女護ヶ島幻想を生んだ異色の怪奇譚。 - [怪談牡丹燈籠](https://onboumaru.com/036-botandourou/) - 夢で契った女はすでにこの世を去っていた。カランコロンと駒下駄の音――。御存知、三大怪談の一。近代日本語の祖、三遊亭圓朝の大傑作より。 - [キジも鳴かずば](https://onboumaru.com/037-kijimonakazuba/) - 病気の我が子を救うべく、たった一度の罪を犯した父。娘の何気ない一言が父を窮地に追い詰めて――。信州の悲しい民話。 - [雨月物語 青頭巾](https://onboumaru.com/038-ugetsuaozukin/) - 美童の死を受け入れられない和尚は、やがて屍を貪る鬼となる――。深い思想性を湛えた、上田秋成による初期読本の代表作。 - [夜ごとの妻](https://onboumaru.com/039-yogototsuma/) - 無愛想な隣人の部屋から夜ごとに漂う霊妙な香り。不審に思った二人の男が問い詰めると――。幽明を隔てた純愛に襲う悲劇。唐代の伝奇小説より。 - [袈裟と盛遠 文覚発心譚](https://onboumaru.com/040-kesatomoritoh/) - 源渡の美しい妻、袈裟御前。横恋慕した盛遠は、強硬手段に打って出るが――。芥川龍之介「袈裟と盛遠」の原拠となった文覚上人発心譚より。 - [小幡小平次](https://onboumaru.com/041-kohadakoheiji/) - 妻を寝取られたとも知らず、敵に誘い出されて沼へ漕ぎ出すのは、幽霊役者の小幡小平次。郡山に実在した大沼を舞台に繰り広げられる江戸のサスペンス。 - [鍛冶屋の婆](https://onboumaru.com/042-kajiyababa/) - 山中で襲ってきた山猫たちを何とか撃退した男。猫たちは仕返しに「鍛冶屋の婆」を連れてくると言う。日本各地に伝わる化け猫伝説の一。 - [文弥殺し 宇都谷峠](https://onboumaru.com/043-bunyakoroshi/) - 百両の工面に困った十兵衛は、按摩の文弥が大金を持っていることを知り――。運命の糸に操られ、善人が悪人になる瞬間。河竹黙阿弥の歌舞伎より。 - [黒い腹の中](https://onboumaru.com/044-kuroiharanonaka/) - 山中で出会った若者は、口から美女を吹き出した。若者が酔って寝ている間に女はまた――。幻が幻を生んだ後に残るものとは。井原西鶴『残る物とて金の鍋』の原拠。 - [海賊と死ねない男](https://onboumaru.com/045-kaizokushinenai/) - 海賊六郎が襲った船。屋形の上に座し、経を読み続ける僧。男女を問わず海に沈められる中、僧だけが何度も浮かび上がってくる――。宇治拾遺物語より。 - [座敷牢と狂女 お夏清十郎](https://onboumaru.com/046-onatsuseijuro/) - 箱入り娘が堕ちた恋。思いつめた先に待っていたのは、あまりにも残酷な別れだった――。狂女の凄みと切なさ。井原西鶴「好色五人女」中の一遍より。 - [猫と南瓜](https://onboumaru.com/047-nekokabocha/) - 子宝に恵まれない夫婦の前に現れた愛らしい子猫。ところが、一夜の宿を求めた巡礼は、猫を一目見て――。愛くるしさに秘められた猫の魔力のおぞましさ。 - [怪異に精気を抜かれる宿](https://onboumaru.com/048-kaiiseikiyado/) - 泊まれば必ず怪異が起きると言われる宿。神をも恐れぬ猛者が、道中で女に助けを求められ――。交錯する怪異の真相。「捜神記」中の一遍より。 - [猫定](https://onboumaru.com/049-nekosada/) - 命を救われた猫は、博打の賽の目を鳴き声で当てて、恩に報いようとする。やがて主人に悲運が襲いかかり――。両国回向院に実在する猫塚の由来。 - [死骸に乗る男](https://onboumaru.com/050-shigaininoru/) - 捨てられ、怨みを抱いて死んだ妻。祟りを恐れて陰陽師を頼った夫は、冷たく突き放されて――。小泉八雲が世界に紹介した、恐怖の仏教説話より。 - [冥土への抜け穴](https://onboumaru.com/051-meidonukeana/) - 仇討ちに出掛けた父子は、敵の隠れ家に忍びこむためにある秘策を練る。人間の業を笑いで包みながら、その空しさを暴き出す。「西鶴諸国ばなし」中の一遍より。 - [継母と顔の赤い鳥](https://onboumaru.com/052-mamahahaakaitori/) - 母を亡くした子どもたちのために、父が娶った新しい「かかさん」。若い継母は年の離れた姉のように、優しく接してくれる。子どもたちが心を開いていったとき、新しい家族に災難が降りかかる――。 - [奥州安達原](https://onboumaru.com/173-adachigahara/) - 山伏修行の一行が最果ての地で出会った老婆は、悲しくも残酷な過去を背負っていた――。糸車が繰り寄せる、血染めの妊婦と胎児の記憶。奥州二本松に伝わる黒塚伝説と、派生作品である謡曲「安達原」より。 - [杏生と二人のお貞](https://onboumaru.com/171-kyousei2otei/) - 若き医師長尾杏生と新潟湊の芸妓お貞。すれ違う二人は、二十年の歳月を経てふたたび幻想のうちに巡り合うが――。小泉八雲が典拠とした「夜窓鬼談」中の一編より。 - [砧(きぬた)](https://onboumaru.com/053-kinuta/) - 夫の上京のため、三年を孤独のうちに待ち続けた妻。里人の打つ砧の音に、抑えてきた情念が燃え上がる。やつれた妻と若い侍女。世阿弥作の謡曲より。 - [画中の人](https://onboumaru.com/054-gachunohito/) - 芸術論を巡って何かと張り合う二人の画人。仲間の描いた竹林の七賢人図に対する評価の食い違いが、思わぬ展開を招いて――。唐代の伝奇小説より。 - [鉄鼠頼豪](https://onboumaru.com/055-tessoraigou/) - 勅命で皇子誕生の祈祷を行った高僧頼豪。約束を反故にされた阿闍梨は、復讐のために断食に入り――。「平家物語」「源平盛衰記」「太平記」などに描かれた実在の僧侶の怨霊伝説。 - [指切り首切り肝試し](https://onboumaru.com/056-gouyokuyubikiri/) - 死骸の指を切ってきたら全員の刀をやると言われ、是非もなく請け合った強欲な夫婦。神をも恐れぬ所業の末に待っていた悲劇とは――。小泉八雲「幽霊滝の伝説」に通じるおぞましさ。 - [山鬼妖艶](https://onboumaru.com/057-sankiyouen/) - 一人で越す者の前には怪異が必ず現れるという峠。水面や草間に揺れる顔を振り払って迷い込んだ先には、母性の象徴のような女が待っていた。岩手遠野の民話より。 - [大岡政談 白子屋お熊](https://onboumaru.com/058-sirakoyaokuma/) - 江戸一の美女との評判を取る白子屋お熊。浪費癖の母は娘の美貌を用いて大金をせしめるが――。講談、浄瑠璃、歌舞伎などで知られる江戸のスキャンダル。 - [目玉を食う鳥 羅刹鳥](https://onboumaru.com/059-rasetsucho/) - 新郎の元へ向かう花嫁行列。そこに一陣の大風が吹き、新婦の回りを怪しく巡る。駕籠から降りた花嫁を、出迎えた一同が呆然と見つめた理由とは――。鏡写しのおぞましさ。清代の志怪小説より。 - [阿弥陀仏よや おおい、おおい](https://onboumaru.com/060-amidabutsuyoyaooi/) - 鳥獣、魚に、男も女も――。生きとし生けるものを殺し続けた悪人、源太夫。講話をする僧に出くわした彼が発した一言とは――。芥川龍之介「往生絵巻」などの原拠として有名な一篇より。 - [丑の刻参り 宇佐八幡の鉄輪女](https://onboumaru.com/061-usa8mantetsuwa/) - 宇佐八幡宮近くの墓地に、妖魔が夜な夜な現れるという。噂を信じない武辺の者が、真偽を確かめに行くと――。妖怪変化よりも恐ろしいものとは何だったのか。「諸国百物語」中の一篇より。 - [お岩出生譚 重助殺し](https://onboumaru.com/063-juusukekoroshi/) - 武家屋敷の下男となった伝蔵は、金貸しの重助の死骸を背負って捨てに行くよう命じられるが――。後に「東海道四谷怪談」に発展する、於岩稲荷の由来より。 - [井戸の底に棲む女妖](https://onboumaru.com/064-idonosokonijoyou/) - 洛陽に遊学に来た青年の寓居にある古い井戸。よく人が落ちて死ぬという噂に、青年が身を乗り出して井戸の底を覗き込むと――。唐代の伝奇小説より。 - [近江の女のいきすだま](https://onboumaru.com/065-ouminoikisudama/) - 東国へ下ろうと夜道を歩いていた男は、見知らぬ女にさる屋敷へ案内するよう乞われるが――。肉体を離れた情念の純化した恐ろしさ。「今昔物語集」中の一篇より。 - [犬と女房とその娘](https://onboumaru.com/066-inutonyoubotomusume/) - 二親に死なれて孤独になった長七は、寂しさを紛らわすために雌犬を飼う。その後、仲間のすすめで女房をもらうことになるが――。人と変わらぬ畜生の情念。 - [佐渡の八百比丘尼](https://onboumaru.com/067-sadoyaobikuni/) - 佐渡の漁師の娘おさよが波間に発見したのは、初めて見る異人の娘だった。溺れかけていた娘には意外な秘密が――。全国に流布する八百比丘尼伝説より。 - [妲己のお百(一)海坊主斬り](https://onboumaru.com/068-dakki100-1-umibouzu/) - 大名佐竹家のお抱え船頭、桑名徳蔵。己の欲のために、禁忌を破って大晦日に出航した彼の前に現れたのは-―。稀代の毒婦、妲己のお百の悪行譚。その発端となる物語。 - [崖から突き落とした男](https://onboumaru.com/069-gakekaratsukio/) - 官吏の息子として生まれながらも、盗賊に身を落とした少年。山中で出くわしたのは、自身が進むべきだった道を進む同輩だった。それから二十年の月日が経ち――。唐代の伝奇小説より。 - [鬼の手](https://onboumaru.com/070-oninoude/) - 夜の森の中。木の上に並んで立ち、鹿猟をする兄弟。二人の間には、長年隠し続けてきた秘密があった。そして、振り返るとそこに――。今昔物語集より。 - [呪い人形 針千本](https://onboumaru.com/071-noroihari1000bon/) - ふとした病から煩いついた武家の奥方。実家から婚家へ付き添ってきた乳母。枕の裏にあったのは、げに恐ろしき呪いの人形だった。しかし、事はそれで終わらない――。井原西鶴「懐硯」の一遍より。 - [熱海初島 お初の松の由来](https://onboumaru.com/172-hatsushima/) - 伊豆山権現の祭礼で出会った若武者の言葉を信じ、お初はたらい舟で毎夜海を渡るが――。熱海の沖合に浮かぶ孤島、初島に伝わる悲しい百夜通い伝説より。 - [踊る猫](https://onboumaru.com/072-odoruneko/) - 猫一匹の他に何もない貧乏寺。貧に迫られた和尚が心を悩ませていると、名月の晩に突然、猫が踊り出す――。長者の娘の怪死と宙に舞う棺。「猫檀家」の名で知られれる有名な民話より。 - [妲己のお百(二)桑名屋乗っ取り](https://onboumaru.com/072-dakki100-2-kuwananottori/) - 先代が己の欲得のために海坊主を斬ってから十数年。兄の魚屋新助に連れられて桑名屋へ奉公に出た生娘のお百。妖気に体を乗っとられた娘は、手練手管で桑名屋を乗っ取って行く――。 - [妲己のお百(四)美濃屋小さん](https://onboumaru.com/083-dakki100-4-minoyakosan/) - 美濃屋重兵衛の勧めによって桑名屋徳兵衛は、甲州へ金策に奔る。ところがやっとの思いで帰ってくると、美濃屋もお百も姿を消していた。金の切れ目が縁の切れ目。毒婦お百が本領を発揮する――。 - [妲己のお百(三)おきよの亡霊](https://onboumaru.com/078-dakki100-3-okiyoonryou/) - 雪の中を裸同然で追い出された桑名屋の妻おきよ。一子を産み落として死んだ女は、桑名屋にぺんぺん草を生やすべく亡霊となって迷い出る。ところが、お百は物怖じもせず――。毒婦が毒婦たる所以。 - [旅店の黒妖](https://onboumaru.com/074-ryotenkokuyou/) - 横柄な地方の小役人を、冷めた眼差しで見る若者。その目にちらと映ったものは、得体の知れぬ黒い妖気だった。後に若者はその素性を知り――。唐代の伝奇小説「酉陽雑俎」中の一遍より。 - [犬が狐を殺しに来る](https://onboumaru.com/075-inugakitsunewo/) - 前世からの仇に取り憑いた狐。敵を取り殺し、恨みを晴らした狐のもとに現れたのは――。憎しみが憎しみを呼び、怨みが怨みを招く。誰もが陥る負の連鎖。「日本霊異記」より。 - [むくむくと腫れ物に触るよう](https://onboumaru.com/076-mukux2haremono/) - 僧が一夜の宿を借りた百姓家。夜中に「むくむく」と呻く声の謎。そのわけを、主人に尋ねてみると――。右から左から、怨みと妬みの声が呼びかける。「諸国百物語」中の一遍より。 - [矢口長者の隠れ里](https://onboumaru.com/077-yaguchichouja/) - 南北朝の動乱のさなか、落ち武者となって丹沢山地に逃げ込んだ矢口一族。人跡未踏の地で、彼らだけの楽天地を築いていたつもりが――。南北朝期の伝説より。 - [一つが二つが四つになる](https://onboumaru.com/079-1tsu2tsu4tsu/) - 妖邪、迷信のたぐいを一切信じない、李頤の父。ある時、その噂を聞きつけた商人から、住めば必ず死ぬという家を買ってほしいと頼まれる。家人の心配をよそに、二つ返事で承諾すると――。 - [毘瑠璃王と釈迦の一族](https://onboumaru.com/080-birurishaka/) - 釈迦族の王女を母に持つ舎衛国の毘瑠璃王子。母の母国へ留学に送り込まれた彼は、そこで恥辱とともにみずからの出自を知ることになり――。手塚治虫「ブッダ」でも有名な逸話。 - [変成男子と男やもめ](https://onboumaru.com/081-henjounansi/) - 近江の宿場町に現れた美しい僧。一晩明けると、居住まいから声音まですっかり女らしくなっていた。にわかに興味をいだいた主人は、夜、僧の寝床を密かに訪れるが――。「奇異雑談集」中の一編より。 - [河童駒引 五郎兵衛と河童徳利](https://onboumaru.com/082-kappadokkuri/) - 大事な馬の尻を河童に食らいつかれた五郎兵衛は、激怒のあまり縛り上げてしまう。後に可哀想になって縄をほどいてやると、河童がお礼にある品を持ってくるが――。報恩か、報仇か。 - [沢の怨霊の片棒を担ぐ](https://onboumaru.com/084-onryoukatabou/) - 武将張禹が旅の途中、雨宿りに立ち寄った屋敷は、死者の館だった。美しい女主人の亡魂と後妻への怨み。見込まれた張禹は祟りの片棒を担ぐことになり――。六朝期の志怪小説より。 - [阿闍世王と釈尊](https://onboumaru.com/085-ajasetoshaka/) - 摩竭陀国の阿闍世王子は、奸物提婆達多に父王を殺して王位を奪うよう唆される。拒否する王子に、提婆達多が吹き込んだ出生の秘密とは――。手塚治虫「ブッダ」でも有名な逸話より。 - [箱根関所 お玉ヶ池](https://onboumaru.com/086-otamagaike/) - 「入り鉄砲に出女」という言葉があるほど、女に厳しかった箱根関所。出女になったお玉は、怯えているうちに一人はぐれてしまい――。箱根に今も伝わる伝説より。 - [美姉妹と背徳の赤い糸](https://onboumaru.com/087-bishimaiakaito/) - 戦乱に巻き込まれ許嫁と死別した平次。彼のもとへ夜な夜な通ってくるのは亡き妻の妹。平次は愛欲の波に飲み込まれていくが――。江戸怪談の嚆矢、浅井了意「伽婢子」中の一遍より。 - [妲己のお百(五)峯吉殺し](https://onboumaru.com/088-dakki100-5-minekichi/) - かつて深川一の芸妓と呼ばれた太田屋峯吉。大店の旦那に身請けされたのがその絶頂。その後はすっかり落ちぶれていた。器量良しの娘と彷徨っているのを目にしたお百は一計を案じる――。 - [瀬田の唐橋で渡された箱](https://onboumaru.com/089-setakarahashi/) - 京から美濃へ帰る途上、名橋「瀬田の唐橋」で不思議な女に出会った遠助。「決して開けてはならない」と言って渡された箱――。平安のパンドラの箱には、恐ろしいモノが詰め込まれていた。 - [右も左も同じ顔 玄陰池](https://onboumaru.com/090-genyinchi/) - 夏の強い日差しを避けて、大木の下で休んでいた商人の石憲の前に、現れた謎の僧。連れて行かれたのは、多くの僧侶たちが泳ぐ池だった。ところが、その僧侶たちをよく見てみると――。 - [八百屋お七](https://onboumaru.com/091-yaoyaoshichi/) - 火事に焼け出されて、檀那寺に避難したお七は、美童を見初め――。後に歌舞伎、文楽、落語など多くの芸能に扱われる、悲哀と狂気に満ちた少女の所業。井原西鶴「好色五人女」中の一遍より。 - [猫又屋敷](https://onboumaru.com/092-nekomatayashiki/) - 忽然と姿を消した飼い猫。筑紫の山中で暮らしていると教える旅僧。ひとり探しに訪ねていく女。現れたのは一軒の大きな屋敷だった。女がそこで見たものとは――。各地に伝わる化け猫伝説の一。 - [忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)将門](https://onboumaru.com/093-takiyashahime/) - 朝廷により討伐された平将門。残党狩りのため、相馬の古御所にやってきた大宅光圀。荒れ果てた御殿に現れたのは、如月と名乗る京嶋原の遊女だった――。妖術使いと豪傑の虚々実々の戦い。 - [比丘尼の長風呂](https://onboumaru.com/094-bikuninagaburo/) - 帝位を密かに狙う東晋の武人、桓温。訪ねてきた尼僧の不審な振る舞いに、非礼と知りつつ風呂を覗いてみると、そこにはきらめく白刃、そして――。「意気消沈」の語の由来として知られる歴史故事。 - [三人尼と踊り茸](https://onboumaru.com/095-3amaodoridake/) - 通い慣れた山中で道に迷った三人の木樵。数日にわたる野宿の末に見たものは、世にも奇怪な尼の姿だった。欲と自制の葛藤の隙に生まれる悦と苦――。怪奇と幻想の果てに現れた結末とは。 - [死霊解脱 累ヶ淵(一)因果の絹川](https://onboumaru.com/096-gedatsukasane-1-kinugawa/) - 田畑、家付きの醜女、累(かさね)。夫の与右衛門は次第に女房に嫌気が差し――。鶴屋南北「色彩間苅豆」、三遊亭圓朝「真景累ヶ淵」の原拠として知られる、仮名草子「死霊解脱物語聞書」より。 - [死に埋め婆の声がする](https://onboumaru.com/097-shiniumebaba/) - 死してもなお、ともに寄り添い合おうと、死骸を壁に埋めてくれと頼んだ婆。爺も喜んで埋めてやり、毎晩、呼びかけられるのを楽しみにしていたが――。情愛の行き着く果ては、狂気かそれとも怨念か。 - [今戸五人切 お藤松五郎](https://onboumaru.com/098-ofujimatsugorou/) - 互いに想い合いつつも、口に出せずにいた兄妹分の松五郎とお藤。ようやく結ばれた二人は、恋の手違いに巻き込まれ――。運命の悪戯が人を狂気に走らせる。負い目ある男ゆえの悲哀と悲運。 - [二度目の妻と嚢中の錐](https://onboumaru.com/099-nidometsuma/) - 才色兼備の妻を得た、地方司法官の丁欽。難事件にぶつかるたび、妻の推理が夫を救う。だが、ある時、妻が突然押し黙ってしまい――。江戸文化に影響を与えた「南村輟耕録」中の一篇より。 - [人知れず美しい婿](https://onboumaru.com/100-hitoshirezumuko/) - 箱入り娘の前に現れた、天下に二人とないという旅の美男子。長者は娘の婿に是非と要請するが、美男子はいつまでも覆面を外さない。やがて、怨霊の登場とともに、美男子の素性が知れ――。 - [手っ切りあねさま](https://onboumaru.com/101-tekkirianesama/) - 継母に憎まれ、手首を斬り落とされた娘サト。あてどない旅の果てに出会ったのは、許嫁の男だった。ところが、二人の束の間の幸福に、継母がまたもや割って入り――。すれ違いと誤解が生む悲劇。 - [死霊解脱 累ヶ淵(二)累と助](https://onboumaru.com/102-gedatsukasane-2-suke/) - 怨敵与右衛門の娘、菊に憑依した累の亡魂。人々の念仏供養によって無事成仏したかに思われたが――。六十年の歳月を経て、秘められた因果が明らかになる。江戸怪談黎明期の大傑作。 - [後家殺し](https://onboumaru.com/103-gokegoroshi/) - 伊勢屋の後家と良い仲になった、素人義太夫語りの常吉。ある時、訪れた友達にのろけ話を聞かせていたが、思わぬ真実を知らされて――。妻子を思う姿に、奉行が胸を打たれて放った一言とは。 - [非情乞食と茶屋娘](https://onboumaru.com/104-hijoukojiki/) - 汚らわしい乞食を厭うことなく、茶を恵み続けていた娘。噂を聞きつけて激怒した父に、折檻されたと知った乞食は、ある行動に出る。清純さの合間に垣間見えた本心が、巡り巡って災いの種に――。 - [しし鍋の晩に弔いが出る](https://onboumaru.com/105-shishinabeban/) - 山裾の小屋に宿を借りた旅の僧。主人は老いた猟師で、仔猪しか獲れなかったと肩を落とす。その目に宿る一抹の狂気、そして聞こえ念仏の声――。塚の中から飛び出したのは人か、それとも畜生か。 - [虚舟(うつろぶね)](https://onboumaru.com/106-utsurobune/) - 遠い海の向こうに行ってしまった亡き母の幻影。あるうららかな春の日に沖から流れてきたものは、異国の若い女をのせた舟だった。未だ解明されていない江戸の実録ミステリー。 - [歌い骸骨](https://onboumaru.com/107-utaigaikotsu/) - 友を騙して金を奪った七兵衛。何食わぬ顔で友を探す旅に出るが、待っていたのはカラカラと笑う髑髏だった。グリム童話やドイツの民話など、世界的にも類話の多い枯骨報仇譚。 - [黄金餅(こがねもち)](https://onboumaru.com/108-koganemochi/) - 貧乏長屋に住むケチで有名な乞食坊主。ある時、病の見舞いに来た隣人に、薬よりあんころ餅を食べたいと言い出す。怪訝に思って、隣人が壁の穴から覗いてみると――。三遊亭圓朝作、古今亭志ん生の十八番として知られる、古典落語の傑作より。 - [美女狩り、妖怪斬り](https://onboumaru.com/109-bijogari/) - 正義を奉ずるあまりに暴虐に走る地方官吏の男。罪人にはみずから拷問をし、女には辱めを与える。ある時、妖怪が出るという宿に泊まることになり、退治してやると意気込むが――。清代の伝奇小説「子不語」中の一遍より。 - [橋の上の女童鬼](https://onboumaru.com/110-hashiuemewarawa/) - 渡った者は生きては帰られないという、近江国の安義橋。見栄を張ったがために、肝試しに行かされた男が出会ったのは、一人のいとけない女童だったが――。今昔物語集中の一遍より。 - [生き人形のととさま](https://onboumaru.com/111-ikiningyototo/) - 旅の修行僧が民家で土産に持たされたのは、手のひらほどの大きさの生きた人形だった――。不気味さと愛らしさのはざまに、人の業と悲哀が垣間見える。「新説百物語」中の一遍より。 - [神隠し 嬰児と黒髪](https://onboumaru.com/112-kamikakushimidorigo/) - 山中で遭遇した女は、かつて己が想った娘だった――。背中におぶった赤子の来歴。そして、女の来し方に秘められた悲話とは。二十年ぶりの再会に、男と女は何を思うのか。柳田國男「遠野物語」中の数篇より翻案。 - [修羅道 佐倉惣五郎](https://onboumaru.com/113-sakurasogoro/) - 下総佐倉の名主、木内惣五郎。領主堀田正信の苛斂誅求に、民になり代わって立ち上がるが。義憤の行く先に待っていた悲劇。歌舞伎「東山桜荘子」の原拠として知られる実在の人物伝より。 - [食い込む爪](https://onboumaru.com/114-kuikomutsume/) - 旅の途中、街道沿いのある村で宿を求めた四人の若者。老いた主人が貸し渋る一室に、何とか口説き落として泊めてもらうことになったは良いものの――。暗闇の惨劇。息を呑む展開。聊斎志異中最恐との呼び声高い一話より。 - [猿の恩知らず](https://onboumaru.com/115-saruonshirazu/) - 死にゆく定めにあったところを、人間の女に救われた猿。頭を何度も下げながら山へ帰っていくかに思われたが――。獣なりの考えとは何だったのか。誰もが驚かされる結末とは。今昔物語集より。 - [生きながら鬼になりし者](https://onboumaru.com/116-ikinagaraoni/) - 二親に死なれ、天涯孤独の小太郎は、親孝行と評判の巳之助を常に妬んでいた。山中であるものを手に入れた彼は、巳之助を酷い目に合わせようと画策するが――。諸国百物語中の一篇より。 - [江ノ島 稚児ヶ淵の由来](https://onboumaru.com/117-chigogafuchi/) - 四周を断崖に囲まれた江ノ島。鎌倉建長寺の僧自休は容姿美麗な稚児白菊を見初める。高僧が堕ちた愛執地獄。悶え苦しんだ先に待っていた悲劇とは。歌舞伎「桜姫東文章」「青砥稿花紅彩画(弁天小僧)」などの原拠として知られる相州の伝説より。 - [死神](https://onboumaru.com/118-shinigami/) - 金の算段がつかず、女房にも愛想を尽かされた男。目の前に現れたのは、ひとりの老人だった――。近代日本語の祖、三遊亭圓朝が、移入されたばかりの西洋文物を翻案して創出した日本の死神。 - [水を飲んだ女](https://onboumaru.com/119-mizuwononda/) - 真夏の昼下がりに現れた幼く愛らしい寡婦。その人柄に惹き込まれた王夫婦は、少女を息子の嫁にもらうことにするが――。夢枕に悲痛の訴え。寝間から聞こえる怪しい音。「酉陽雑俎」中の一遍より。 - [阿弥陀の聖](https://onboumaru.com/120-amidahijiri/) - ひと気のない森の中、見知らぬ男に握り飯を勧められた念仏聖。不意に男は立ち上がり、驚くべき事実を口にする。因縁の狩衣。山の麓の荒屋と老夫婦。迫りくる蓮の花に秘められた情念とは――。 - [廃寺の五妖怪](https://onboumaru.com/121-haiji5youkai/) - 荒れ果てたかつての名刹には、謎に満ちた噂が――。仏法をもって魔と対峙する旅僧。謎を解く鍵は物の怪たちが互いを呼び合う名前にあった。民話としても全国に流布する江戸の傑作降魔譚の一。 - [こんな晩](https://onboumaru.com/122-konnaban/) - 実直者として評判だった船頭嘉吉。夜遅くに一人乗った座頭の懐に、妙な手触りを感じたのが運の尽きだった。夏目漱石「夢十夜」、落語「もう半分」などの原拠として知られる恐怖民話。 - [傾城阿波の鳴門 巡礼歌](https://onboumaru.com/123-awanonaruto/) - 主家の宝刀を探し求めて、大坂に潜伏する十郎兵衛夫妻。ある日、隠れ家にやって来た幼い女巡礼は、国に置いてきた我が娘の成長した姿だった――。近松半二作の名作人形浄瑠璃より。 - [土偶の博徒](https://onboumaru.com/124-doguubakuto/) - 百越の故地、肇慶。番卒が城中を夜回りしていると、燈火に群がる男たちの歓声が――。リリリリリとコオロギの声。ごろりと床に転がる首。乱れ交う大金の意外な出処とは。「夷堅志」中の一篇より。 - [蘭陵王の婿](https://onboumaru.com/125-ranryouou/) - 天涯孤独の若い男のもとに願ってもない縁談が舞い込む。聞けば相手も独り身で、その上尽き果てぬほどの財を持っているという。ところが、その背後には男を待ち受ける恐怖の奇面の影があった。 - [ひとり女房 一殺多生](https://onboumaru.com/126-hitorinyoubou/) - 古来、航海の禁忌とされる「ひとり女房」。無理を押して漕ぎ出した船は、やがて嵐に巻き込まれる――。押し寄せる高浪。龍神に捧げる供物。人々の目に映った黒い妖物の正体とは。 - [言うなの地蔵](https://onboumaru.com/127-iunanojizou/) - 都で一旗揚げると大言壮語して村を出ていった三太。野心は愚か、暮らしにすら行き詰まって国へ帰る道。犯した罪を地蔵は全て見ていたが――。タブーを前に揺れる心。驚きの結末。 - [班女と梅若丸 隅田川](https://onboumaru.com/128-nousumidagawa/) - 隅田川の渡し船に乗り込んだ都の狂女。対岸で行われている念仏会の由来を渡し守が語りだすと――。親子の情も春の夢のごとく散ってゆく。世阿弥の子、元雅作の名作能より。 - [三尺の翁が顔を撫でる](https://onboumaru.com/129-3shakuokina/) - かつての冷泉院跡に残った池の畔。気持ちよく昼寝をしていた男の顔の上に不気味な気配。身の丈三尺の老人が冷たく濡れた手で――。怪しい翁の正体とは。今昔物語集中の一篇より。 - [魔物の棲む家](https://onboumaru.com/130-mamonosumuie/) - 二人の孝行息子を持つ穏やかな父。ある日人が変わったように荒れ狂ったのは、妖物がなりすましていたせいと知るが――。どちらが本物か偽物か。兄弟が出した答えは如何に。 - [剣樹刀山 炎熱地獄](https://onboumaru.com/131-kenjutohzan/) - 金だけ巻き上げられて騙された破戒僧は、やがて復讐の鬼となる。だが、その先に待っていたのは、阿鼻叫喚の地獄絵図だった――。木も、草も、笹の露さえも、この世の全てが責め立ててくる。片仮名本「因果物語」中の一篇より。 - [崖の上の狐とお歯黒婆](https://onboumaru.com/132-ohagurobaba/) - 山中で見かけた狐に悪ふざけを仕掛けた宗介。勝ち誇ったつもりで山を降り、帰りに再び通りかかると――。パチパチと燃える囲炉裏の火。徐々に漆黒に染まっていく、老婆のやけに丈夫な白い歯。八戸の民話より。 - [蓮華往生](https://onboumaru.com/133-rengeoujou/) - 初代尾上菊五郎の子、丑之助。暴漢に襲われた父から聞いた最後の一言が、彼の人生を狂わせる。蓮華の花中に秘められた真実とは――。実際の事件を組み合わせ脚色した江戸の罪業譚。 - [子育て幽霊](https://onboumaru.com/134-kosodateyuurei/) - 戦乱に巻き込まれて死んだ妊婦。それから数日後、隣町の餅屋には夜な夜な現れる赤子を抱いた陰鬱な女の姿が――。日本民話の原話となった宋代の志怪小説より。 - [月蝕む夜に鞭打つ女](https://onboumaru.com/135-tsukimushibamu/) - 月蝕の晩に出会った女には、意外過ぎる裏の顔があった。世界最古の描写と目される、平安のサディズム&マゾヒズム。芥川龍之介「偸盗」の原拠となった「今昔物語集」中の一遍より。 - [熊野起請文 烏の祟り](https://onboumaru.com/136-kumanokishou/) - お人好しの主人の目を盗み、私腹を肥やす子飼いの手代。神をも怖れぬ増上慢が身に招いた破滅。反り返っては跳ね、反り返っては跳ねる火の車――。平仮名本「因果物語」中の一篇より。 - [八王子千人同心 蛇姫様](https://onboumaru.com/137-hachioujihebihime/) - 八王子千人頭の屋敷には、世にも美しい娘がいた。父の頼母は箱入り娘にして大事に育てていたが、思いもよらぬ風評に我を失って――。現存する八王子文護稲荷の由来。 - [吉田御殿 千姫乱行](https://onboumaru.com/138-yoshidagoten/) - 大坂落城の猛火の中を救われた千姫。恩人を袖にし美男を見初めた報いが、若き御後室を情欲と嗜虐の鬼女に変えた。吉田通れば二階から招く――。「番町皿屋敷」の前日譚。 - [夜ごと女の首が飛ぶ 飛頭蛮](https://onboumaru.com/139-hitouban/) - 三国呉の名将、朱桓。彼が新しく雇い入れた下女は、昼間こそ純真無垢な乙女であったが――。夜の顔は宙を舞う。耳を翼のように羽ばたかせて。日本怪談のろくろ首の源流とされる「捜神記」中の一篇より。 - [母は蛭子を淵に捨てよ](https://onboumaru.com/140-hahahiruko/) - 借財をしても決して返そうとしなかった女。十年後、女は童子ながら足腰のまだ立たぬ我が子を抱えて路頭に迷っていた。それを見た高僧が放った一言とは――。「日本霊異記」中の一篇より。 - [蒼き炎と眠る美童](https://onboumaru.com/141-aokibidou/) - 諸国行脚の旅に出た一休。ある土地で同じ一人に当てた艶書を幾通も託される。辿り着いたのは人影のまるでない廃墟のような寺町。そこに一人で住んでいたのは頑是ない稚児だった。執心が生霊となり、赤い血が鬼と化す。「諸国百物語」中の一篇より。 - [猫塚鼠塚](https://onboumaru.com/142-nekozuka/) - 山中で日が暮れ、隣村に宿を乞うた猟師の親子。寂しい破れ堂の暗がりに、拾った三毛猫の目が妖しく光る。親子を襲う猫の大群。迫り来る唸り声。戦い果てた朝、親子が見た光景とは。 - [波の白雪 名刀捨丸の由来](https://onboumaru.com/143-sutemaru/) - 木曽山中。道に迷った治三郎が宿を求めた家は、名代の山賊捨丸の隠れ家だった。波の白雪が闇に光る。血に赤く染まる古伝の名刀。振りかざした不実の正義に、美女はどう応えるか。 - [妻の首をすげ替える](https://onboumaru.com/144-tsumakubisugekae/) - 酒の席での戯れで背負って帰った判官像。ある晩、突然現れた判官に恐れおののきながら許しを請うが――。血まみれの臓物と美しい首。中国怪異の名作古典「聊斎志異」中の一篇より。 - [五色の鹿](https://onboumaru.com/145-goshikishika/) - 山奥深く孤独に暮らす猟師。激流に呑まれた男を命がけで救ったのは――。報恩と虚栄心が入り乱れる。釈迦の前世譚「ジャータカ」を原話とする「宇治拾遺物語」中の一篇より。 - [餓鬼憑き ヤビツ峠の落武者と霊](https://onboumaru.com/146-gakiyabitsu/) - 北条と武田が激突した三増峠の戦い。敗走する落武者が夜の丹沢山中に見たものとは――。死の淵で待つ敵の伏兵。一糸乱れぬ群槍の穂先。悲観の自決の峠で、飢えた亡霊が生者を襲う。 - [丸山遊郭 猫の食いさし](https://onboumaru.com/147-maruyamaneko/) - 長崎の丸山遊郭。今日から初めて客を取るという、幼い遊女の左馬の介が見初めた若衆。暗闇に光る青い光。ねちゃり、ねちゃりと舐め回す舌。雨そぼ降る中に現れた美少年の正体とは。 - [吹雪の夜 一つ褥の妖かし話](https://onboumaru.com/148-hubuki1shitone/) - 清代北京の路地裏。一つ屋根の下に暮らす兄嫁と義弟。互いに長年秘めてきた恋心が吹雪の晩に形をなす――。貂の帽子に狐の皮衣。美少年のたわわな黒髪が、二人の思いを一つに結ぶ。 - [怪談乳房榎(一)落合の蛍狩り](https://onboumaru.com/149-enoki1ochiai/) - 絵師菱川重信の下男正介は、悪人磯貝浪江に脅されて主人を落合へ蛍狩りに誘い出し――。幽霊の遺した落款。墨絵の雌龍雄龍がやぶにらみする。近代日本語の祖、三遊亭圓朝による四大怪談噺の一。 - [怪談乳房榎(二)四谷十二社滝の亡霊](https://onboumaru.com/150-enoki2yotsuya12/) - 悪人磯貝浪江に魅入られた正介は、主人菱川重信の遺児、真与太郎を抱いて四谷十二社の滝へやってくるが――。乳房を貫く無数の妖鳥。榎の瘤に養われた乳飲み子。三遊亭圓朝による四大怪談噺の一。完結編。 - [生き埋めの山芋が人を喰った話](https://onboumaru.com/151-ikiume-yamaimo/) - 老いた国の介の後妻にそそのかされ、石麿は主人の幼い若君を馬に乗せ、人気のない野原へと進んでいく。背中に襲いかかる欲望と背徳。赤裸にされた幼子。今昔物語集より。 - [暗峠 姥ヶ火の首](https://onboumaru.com/152-ubahikubi/) - 山家の花と謡われた美貌の娘を襲った哀しい偶然。人目を忍んで老いた女は貧しさの中で罪を犯したが――。二股の矢が生首を刎ねる。火を吹き、宙を飛ぶ妖異。井原西鶴「西鶴諸国ばなし」中の一篇より。 - [蛇女房](https://onboumaru.com/153-hebinyoubou/) - 寂しく暮らす木こりの与市のもとへ、ある日訪ねてきた美しい娘。見知らぬ女と挙げる祝言。産屋から漏れ聞こえる呻き声の謎。「坊、坊」と鐘の音。雪のように白い肌と、卵のような女の目玉。切なくも美しい異類婚姻譚。 - [子殺し幻術](https://onboumaru.com/154-kogoroshi-genjutsu/) - ある日、漢人の街に現れた西域人の父子。父は息子の首を斬り落とすが、それは鮮やかな幻術だった。ところが、それが思いもよらぬ事態を招き――。青い瞳と赤い鮮血。最後に倒れたのは誰だったか。南唐「中朝故事」中の一篇より。 - [瓜売り歩く人と馬](https://onboumaru.com/155-uriurihitouma/) - 馬の背に瓜を積み、酷使して売り歩く男。あまりの非情さに、通りすがりの老僧が意見をするが――。暗闇から迫ってくる獣の足音。人のこうべは瓜の味。「日本霊異記」より。 - [白い乳房に憑いたもの](https://onboumaru.com/156-shiroichibusani/) - 若く美しい尼僧が語った発心譚には、女の業と情念がしがらんでいた。尼僧の白い乳房に今も憑いているものとは――。怪異に満ちた江戸の随筆集、根岸鎮衛「耳嚢」中の一篇より。 - [姿見の池と一葉の松 恋ヶ窪の由来](https://onboumaru.com/157-koigakubo/) - 鎌倉街道の遊女、夙妻太夫。坂東一の武者との誉れ高い畠山重忠。二人の恋を妬んだのは、土地の男か水の精か。姿見の池で知られる恋ヶ窪の地名の由来。 - [雨夜の悪党 引窓与兵衛](https://onboumaru.com/158-hikimado-yohee/) - 江戸から逃げてきた小悪党、引窓与兵衛。殺しの罪を他人に着せ、無実の者から金をゆする。手を取り合って逃げる妻の目に写ったものとは――。三遊亭圓朝改作による古典落語より。 - [荘園の森の艶やかな童女](https://onboumaru.com/159-kashiwadoujo/) - 夏の夜の森に、突如現れた一軒の家。独り棲む童女が、似つかわしからぬ艶めかしさで貴公子を誘う。芳しく香る赤い酒。迫りくる巨大な方相氏。その正体とは? - [金弥と銀弥](https://onboumaru.com/161-kinya-ginya/) - 双子のように仲の良い美貌の侍女、金弥と銀弥。ある晩、銀弥は金弥の秘密の姿を目にしてしまい――。ひとつ褥に妖物が添い寝する。江戸の名随筆家、鈴木桃野「反古のうらがき」中の一篇より。 - [苺の六郎、雪の十二郎](https://onboumaru.com/162-ichigo6rou/) - 継母に追い出され、雪野原に苺を探すお雪の前に、現れた十二人の若者たち。好男子、六郎の息吹が雲を蹴散らし、陽気を招く――。幻想と情念が入り交じる甲州の民話より。 - [藁人形](https://onboumaru.com/163-waraningou/) - 願人坊主の西念は、人気女郎のお熊から父と慕われていたが――。血まみれ、傷だらけの濡れ鼠。異様な匂いを放ちながら、鍋の中でグツグツ煮えたぎっていたものとは。 - [鬼女の乳を吸う](https://onboumaru.com/164-kijochichi/) - 旅の僧が一本道の藪の中に見た若い女。衣をはだけ、あらわにした乳房から滴っていたもの――。この世の地獄の先に、女が見た境涯とは。 - [幽女を見る目](https://onboumaru.com/165-yuujome/) - 幽霊を見ることができる眼を得てしまった男。右も左も目に入るのは亡霊ばかり。毎日を怯えて過ごしていたが――。冥府の女が男を誘う。その真意とは。南宋の志怪小説「夷堅志」より。 - [長いものは窓より入る](https://onboumaru.com/166-nagaimonomado/) - 甲斐性なしの夫を支えた糟糠の妻。無情に打ち捨てられた女は、新たな幸せを掴んでいたかに思われたが――。長いものがうねりながら迫ってくる。じっと見つめる無表情の裏に秘められた情念とは。 - [鬼婆が血となり肉となる](https://onboumaru.com/167-onibabachiniku/) - 老いゆく婆は孫娘の若さと美しさを妬み、寂しさに恐怖する。思いつめた老婆が取った行動とは――。蓮如上人の教化話として北信越に広く伝わる肉付き面の伝説より。 - [画皮 美女の化けの皮](https://onboumaru.com/169-gahi/) - 婚家を逃げ出した新婦。匿った男がのぞき見たものは、美女がかぶっていた化けの皮だった――。清代の志怪小説集「聊斎志異」中、本国にて最も恐ろしいと評される一篇より。 - [鰍沢(かじかざわ)](https://onboumaru.com/168-kajikazawa/) - 身延参りの旅人が、雪野原の一軒家で出会った女。月の兎の酌で飲む玉子酒には、はたしてなにが入っていたか。「お材木で助かりました」。三遊亭圓朝による三題噺より。 ## 固定ページ - [葛飾北斎 ―画狂老人は一処に安住せず―](https://onboumaru.com/eshi-003-hokusai/) - 世界では「The Great Wave」の偉大な芸術家、日本では数え九十まで生きた長屋暮らしの偏屈な奇人。転居93回、改号30回の奇行に隠された画狂人北斎の思いとは何だったのか。 - [画師略伝](https://onboumaru.com/eshi-000-fp/) - 古典怪異譚再話サイト「砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-」。各話カバー画像の原作者たる画師たちを紹介します。若冲、北斎、国芳、芳年――。怪異に華を添える奇才の横顔。 - [月岡芳年 ―血みどろ絵師は「生」を見つめた―](https://onboumaru.com/eshi-002-yoshitoshi/) - 「血まみれ芳年」の異名をとった維新期の異才浮世絵師、月岡芳年。無惨絵に秘められた真実の眼差し。江戸川乱歩、三島由紀夫らも魅了された「飽くなき血の嗜慾」とは。 - 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