2016年05月一覧

奈良山の髑髏

元興寺の僧が野晒しになっていた髑髏を、拾いあげて安置してやる。するとその年の暮れに髑髏の霊がお礼に来て――。殺された男が明かす死の真相とは。

干将莫耶と眉間尺

非業の死を遂げた父。その仇を討つべく、立ち上がった眉間尺は窮地に追い詰められ――。中国春秋時代の伝説的な刀工夫婦、干将と莫耶にまつわる物語。

もう半分

いつも茶碗に半分だけ酒を頼む老人。ある日、大金を店に置き忘れてしまい――。漱石の「夢十夜」にも通じる、「こんな晩」「六部殺し」型の定番怪談。

口なき子

旧主から託された、口の利けない不憫な幼な子。二人目の継母の枕辺に、最初の継母の幽霊が現れる。暗闇の寝間で明かされた、衝撃の真実とは――。

土蜘蛛

病に伏した源頼光の前に現れた美しい侍女、胡蝶。入れ替わるように現れた謎の法師。彼らの正体、そして関係とは――。

飛騨の猿神

滝壺の下に広がる異界に迷い込んだ修行僧は、めくるめく饗応の末に愛欲の虜となってしまう。若き破戒僧を異形の神が待ち受けていた理由とは――。