古典芸能一覧

死神

金の算段がつかず、女房にも愛想を尽かされた男。目の前に現れたのは、ひとりの老人だった――。近代日本語の祖、三遊亭圓朝が、移入されたばかりの西洋文物を翻案して創出した日本の死神。

修羅道 佐倉惣五郎

下総佐倉の名主、木内惣五郎。領主堀田正信の苛斂誅求に、民になり代わって立ち上がるが。義憤の行く先に待っていた悲劇。歌舞伎「東山桜荘子」の原拠として知られる実在の人物伝より。

黄金餅(こがねもち)

貧乏長屋に住むケチで有名な乞食坊主。ある時、病の見舞いに来た隣人に、薬よりあんころ餅を食べたいと言い出す。怪訝に思って、隣人が壁の穴から覗いてみると――。三遊亭圓朝作、古今亭志ん生の十八番として知られる、古典落語の傑作より。

後家殺し

伊勢屋の後家と良い仲になった、素人義太夫語りの常吉。ある時、訪れた友達にのろけ話を聞かせていたが、思わぬ真実を知らされて――。妻子を思う姿に、奉行が胸を打たれて放った一言とは。

今戸五人切 お藤松五郎

互いに想い合いつつも、口に出せずにいた兄妹分の松五郎とお藤。ようやく結ばれた二人は、恋の手違いに巻き込まれ――。運命の悪戯が人を狂気に走らせる。負い目ある男ゆえの悲哀と悲運。

妲己のお百(五)峯吉殺し

かつて深川一の芸妓と呼ばれた太田屋峯吉。大店の旦那に身請けされたのがその絶頂。その後はすっかり落ちぶれていた。器量良しの娘と彷徨っているのを目にしたお百は一計を案じる――。

妲己のお百(四)美濃屋小さん

美濃屋重兵衛の勧めによって桑名屋徳兵衛は、甲州へ金策に奔る。ところがやっとの思いで帰ってくると、美濃屋もお百も姿を消していた。金の切れ目が縁の切れ目。毒婦お百が本領を発揮する――。

妲己のお百(三)おきよの亡霊

雪の中を裸同然で追い出された桑名屋の妻おきよ。一子を産み落として死んだ女は、桑名屋にぺんぺん草を生やすべく亡霊となって迷い出る。ところが、お百は物怖じもせず――。毒婦が毒婦たる所以。