神経一覧

強迫観念や贖罪意識など、歪んだ深層心理がもたらす恐怖

吹雪の夜 一つ褥の妖かし話

清代北京の路地裏。一つ屋根の下に暮らす兄嫁と義弟。互いに長年秘めてきた恋心が吹雪の晩に形をなす――。貂の帽子に狐の皮衣。美少年のたわわな黒髪が、二人の思いを一つに結ぶ。

魔物の棲む家

二人の孝行息子を持つ穏やかな父。ある日人が変わったように荒れ狂ったのは、妖物がなりすましていたせいと知るが――。どちらが本物か偽物か。兄弟が出した答えは如何に。

ひとり女房 一殺多生

古来、航海の禁忌とされる「ひとり女房」。無理を押して漕ぎ出した船は、やがて嵐に巻き込まれる――。押し寄せる高浪。龍神に捧げる供物。人々の目に映った黒い妖物の正体とは。

阿弥陀の聖

ひと気のない森の中、見知らぬ男に握り飯を勧められた念仏聖。不意に男は立ち上がり、驚くべき事実を口にする。因縁の狩衣。山の麓の荒屋と老夫婦。迫りくる蓮の花に秘められた情念とは――。

大歳の火

姑から火種を消さぬよう言いつけられた嫁は、気掛かりのあまり、夜通し見守ろうとするが――。不安で押しつぶされそうな状況下で、女が見た幻影とは。雪夜の不思議な幽霊譚。

笑う女 嬰寧

箱入り息子の王子服は、元宵節の夜に美しい娘を見初める。恋煩いに臥せる男、何を見ても笑い転げる女。やがて二人は――。清代の志怪小説集「聊斎志異」所収の奇談より。