猫定
こんな話がございます。 両国の回向院に猫塚トいうものがございます。 猫が死にますト、飼い主が回向料とともに、猫の亡骸を持ち込みまして。 寺...
こんな話がございます。 両国の回向院に猫塚トいうものがございます。 猫が死にますト、飼い主が回向料とともに、猫の亡骸を持ち込みまして。 寺...
こんな話がございます。 播州姫路の城下に但馬屋ト申す大店がございました。 主人は九右衛門ト申しまして、妹が一人ございます。 名をお夏ト申し...
こんな話がございます。 唐の国の話でございます。 陽羨という地に許彦(きょげん)と申す者がおりました。 七十の坂を過ぎておりますが、生涯独...
こんな話がございます。 源頼朝公の腹心に、文覚(もんがく)という僧侶がございました。 俗名を遠藤盛遠(もりとお)と申しまして。 摂津源氏の...
こんな話がございます。 唐の国の話でございます。 よく、「ここだけの話だ」ナドと言って、つまらない話を持ってくる人がおりますが。 そういう...
こんな話がございます。 信州は犀川のほとりに貧しい村がございます。 周囲を急峻な崖に囲まれた谷間に、岩がゴロゴロ転がっている。 その中を激...
こんな話がございます。 清国の話でございます。 世の中には極端な人間がございまして。 金に生き、金に埋もれて死んでいくような守銭奴があるか...
こんな話がございます。 芝神明宮の近くに、江島屋と申す古着屋が暖簾を掛けておりました。 古着屋と申しますが、蔵まで持っているような、大店で...
こんな話がございます。 唐土(もろこし)の話でございます。 唐の貞元年間と申しますから、我が日の本で言うならば、平安の都が開かれたばかりの...
こんな話がございます。 昔、出羽国は仙北郡のとある小川に、名を「せいしょう」と申す小鮒が一匹住んでおりました。 この沢には他にも鮒がたくさ...