怪異に精気を抜かれる宿
こんな話がございます。 唐土(もろこし)の漢の時代の話でございます。 かの国の汝南郡は汝陽なる地に。 西門亭ト申す旅舎がございましたが。 ...
こんな話がございます。 唐土(もろこし)の漢の時代の話でございます。 かの国の汝南郡は汝陽なる地に。 西門亭ト申す旅舎がございましたが。 ...
こんな話がございます。 播州姫路の城下に但馬屋ト申す大店がございました。 主人は九右衛門ト申しまして、妹が一人ございます。 名をお夏ト申し...
こんな話がございます。 よく魑魅魍魎ナドと申しますが。 実は魑魅と魍魎は別物であることを、ほとんどの方はご存知ないようで。 かく言うわたく...
こんな話がございます。 平安の昔の話でございます。 大江定基(おおえのさだもと)と申す男がございました。 文才に恵まれ、将来も嘱望されてお...
こんな話がございます。 芝神明宮の近くに、江島屋と申す古着屋が暖簾を掛けておりました。 古着屋と申しますが、蔵まで持っているような、大店で...
こんな話がございます。 京の都に一人の若い僧侶がございました。 名を西念と申します。 実はこの西念、寺に入る前に一人の女と情を通じており...
こんな話がございます。 唐土(もろこし)の春秋時代の話でございます。 楚の国に干将(かんしょう)と莫邪(ばくや)という夫婦がございました。...
こんな話がございます。 千住の小塚ッ原に、あまり流行らない居酒屋がございまして。 夫婦二人で切り盛りしておりましたが。 流行らないという...
こんな話がございます。 四谷のとある横丁に、升屋と申す染物屋。 店の主人は五十絡みで。 篤実な人物ではございましたが。 何の因果が祟った...
こんな話がございます。 ある村に若い夫婦がございました。 美しい妻に、優しい夫。 その上、代々続く名家だという、ケチのつけようのない幸せな...