小幡小平次
こんな話がございます。 元禄十七年、初代市川團十郎は、舞台上で亡くなりました。 市村座での興行中に、杉山半六ト申す役者に刺されたものでござ...
こんな話がございます。 元禄十七年、初代市川團十郎は、舞台上で亡くなりました。 市村座での興行中に、杉山半六ト申す役者に刺されたものでござ...
こんな話がございます。 唐の国の話でございます。 よく、「ここだけの話だ」ナドと言って、つまらない話を持ってくる人がおりますが。 そういう...
こんな話がございます。 根津の清水谷に、田畑と借家を持ち、その実入りで暮らしている浪人がございました。 名を萩原新三郎と申します。 年はま...
こんな話がございます。 芝神明宮の近くに、江島屋と申す古着屋が暖簾を掛けておりました。 古着屋と申しますが、蔵まで持っているような、大店で...
こんな話がございます。 これはとある高僧が、まだほんの小僧さんだった頃に体験された話でございます。 仮に名を西念とでもしておきましょうか。...
こんな話がございます。 昔、恋の遺恨から吉原遊郭において百人もの人間を斬り殺した者がおりました。 名を佐野次郎左衛門(さの じろざえもん)...
こんな話がございます。 昔、越中国の某所に化物屋敷と噂される邸宅がございました。 なんでも当主が何代か続いて不可思議な死を遂げたとかで。 ...
こんな話がございます。 我が日の本がまだ倭と呼ばれていた頃のことでございます。 元興寺に道登という学僧がおりました。 この僧は元は高句麗人...
こんな話がございます。 千住の小塚ッ原に、あまり流行らない居酒屋がございまして。 夫婦二人で切り盛りしておりましたが。 流行らないという...
こんな話がございます。 四谷のとある横丁に、升屋と申す染物屋。 店の主人は五十絡みで。 篤実な人物ではございましたが。 何の因果が祟った...