2017年07月一覧

波の白雪 名刀捨丸の由来

木曽山中。道に迷った治三郎が宿を求めた家は、名代の山賊捨丸の隠れ家だった。波の白雪が闇に光る。血に赤く染まる古伝の名刀。振りかざした不実の正義に、美女はどう応えるか。

猫塚鼠塚

山中で日が暮れ、隣村に宿を乞うた猟師の親子。寂しい破れ堂の暗がりに、拾った三毛猫の目が妖しく光る。親子を襲う猫の大群。迫り来る唸り声。戦い果てた朝、親子が見た光景とは。

蒼き炎と眠る美童

諸国行脚の旅に出た一休。ある土地で同じ一人に当てた艶書を幾通も託される。辿り着いたのは人影のまるでない廃墟のような寺町。そこに一人で住んでいたのは頑是ない稚児だった。執心が生霊となり、赤い血が鬼と化す。「諸国百物語」中の一篇より。