仏教・説話一覧

蘭陵王の婿

天涯孤独の若い男のもとに願ってもない縁談が舞い込む。聞けば相手も独り身で、その上尽き果てぬほどの財を持っているという。ところが、その背後には男を待ち受ける恐怖の奇面の影があった。

阿弥陀の聖

ひと気のない森の中、見知らぬ男に握り飯を勧められた念仏聖。不意に男は立ち上がり、驚くべき事実を口にする。因縁の狩衣。山の麓の荒屋と老夫婦。迫りくる蓮の花に秘められた情念とは――。

猿の恩知らず

死にゆく定めにあったところを、人間の女に救われた猿。頭を何度も下げながら山へ帰っていくかに思われたが――。獣なりの考えとは何だったのか。誰もが驚かされる結末とは。今昔物語集より。

橋の上の女童鬼

渡った者は生きては帰られないという、近江国の安義橋。見栄を張ったがために、肝試しに行かされた男が出会ったのは、一人のいとけない女童だったが――。今昔物語集中の一遍より。

しし鍋の晩に弔いが出る

山裾の小屋に宿を借りた旅の僧。主人は老いた猟師で、仔猪しか獲れなかったと肩を落とす。その目に宿る一抹の狂気、そして聞こえ念仏の声――。塚の中から飛び出したのは人か、それとも畜生か。

人知れず美しい婿

箱入り娘の前に現れた、天下に二人とないという旅の美男子。長者は娘の婿に是非と要請するが、美男子はいつまでも覆面を外さない。やがて、怨霊の登場とともに、美男子の素性が知れ――。

三人尼と踊り茸

通い慣れた山中で道に迷った三人の木樵。数日にわたる野宿の末に見たものは、世にも奇怪な尼の姿だった。欲と自制の葛藤の隙に生まれる悦と苦――。怪奇と幻想の果てに現れた結末とは。

瀬田の唐橋で渡された箱

京から美濃へ帰る途上、名橋「瀬田の唐橋」で不思議な女に出会った遠助。「決して開けてはならない」と言って渡された箱――。平安のパンドラの箱には、恐ろしいモノが詰め込まれていた。

阿闍世王と釈尊

摩竭陀国の阿闍世王子は、奸物提婆達多に父王を殺して王位を奪うよう唆される。拒否する王子に、提婆達多が吹き込んだ出生の秘密とは――。手塚治虫「ブッダ」でも有名な逸話より。

毘瑠璃王と釈迦の一族

釈迦族の王女を母に持つ舎衛国の毘瑠璃王子。母の母国へ留学に送り込まれた彼は、そこで恥辱とともにみずからの出自を知ることになり――。手塚治虫「ブッダ」でも有名な逸話。