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八百屋お七

火事に焼け出されて、檀那寺に避難したお七は、美童を見初め――。後に歌舞伎、文楽、落語など多くの芸能に扱われる、悲哀と狂気に満ちた少女の所業。井原西鶴「好色五人女」中の一遍より。

妲己のお百(四)美濃屋小さん

美濃屋重兵衛の勧めによって桑名屋徳兵衛は、甲州へ金策に奔る。ところがやっとの思いで帰ってくると、美濃屋もお百も姿を消していた。金の切れ目が縁の切れ目。毒婦お百が本領を発揮する――。

変成男子と男やもめ

近江の宿場町に現れた美しい僧。一晩明けると、居住まいから声音まですっかり女らしくなっていた。にわかに興味をいだいた主人は、夜、僧の寝床を密かに訪れるが――。「奇異雑談集」中の一編より。

鉄鼠頼豪

勅命で皇子誕生の祈祷を行った高僧頼豪。約束を反故にされた阿闍梨は、復讐のために断食に入り――。「平家物語」「源平盛衰記」「太平記」などに描かれた実在の僧侶の怨霊伝説。

画中の人

芸術論を巡って何かと張り合う二人の画人。仲間の描いた竹林の七賢人図に対する評価の食い違いが、思わぬ展開を招いて――。唐代の伝奇小説より。

死骸に乗る男

捨てられ、怨みを抱いて死んだ妻。祟りを恐れて陰陽師を頼った夫は、冷たく突き放されて――。小泉八雲が世界に紹介した、恐怖の仏教説話より。

怪談牡丹燈籠

夢で契った女はすでにこの世を去っていた。カランコロンと駒下駄の音――。御存知、三大怪談の一。近代日本語の祖、三遊亭圓朝の大傑作より。