目玉を食う鳥 羅刹鳥
こんな話がございます。 清国の話でございます。 ある大家(たいけ)の倅が妻を娶ることになりました。 新婦の実家も非常な大家でございまして。...
こんな話がございます。 清国の話でございます。 ある大家(たいけ)の倅が妻を娶ることになりました。 新婦の実家も非常な大家でございまして。...
こんな話がございます。 享保の頃。 日本橋新材木町に軒を連ねる材木問屋のうちの一軒に。 白子屋という大店がございました。 この店に、江戸...
こんな話がございます。 昔、陸奥国は遠野ト申すところに、三人の兄弟がおりました。 仮に上から、太郎、次郎、三郎トいたしますが。 太郎は四...
こんな話がございます。 昔、紀州のある村に、強欲者の夫婦がございました。 よく、己の損得勘定にばかりうるさい者を指しまして。 「あの人は...
こんな話がございます。 平安の昔、白河天皇の御代の話でございます。 白河天皇は二十歳の若さで即位なされました。 ところが、その後六年間、世...
こんな話がございます。 唐の国の話でございます。 ある地方に冉従長(せんじゅうちょう)ト申す軍人がございました。 この者は詩や書画の類をこ...
こんな話がございます。 足利時代の話でございます。 筑前国の芦屋ト申すところに、何某という男がございました。 この男は、訴訟のために京に上...
こんな話がございます。 ある村に、五人暮らしの一家がありました。 両親と子どもたち三人で、仲良く暮らしておりましたが。 ある時、母親が病に...
こんな話がございます。 ある家中に、大川判右衛門ト申す武士がございました。 槍持乗馬を引き連れて――ト伝わりますから。 まず中の上といった...
こんな話がございます。 平安の昔の話でございます。 ある男がございまして。 どんな事情があったかは知りませんが。 長年連れ添った妻を離縁し...