蘭陵王の婿
こんな話がございます。 平安の昔の話でございます。 北斉の蘭陵武王は、武勇と悲劇の名将でございます。 数々の武功を立てながら、かえって疎ま...
こんな話がございます。 平安の昔の話でございます。 北斉の蘭陵武王は、武勇と悲劇の名将でございます。 数々の武功を立てながら、かえって疎ま...
こんな話がございます。 平安の昔の話でございます。 さる国の山中をひとり行く僧形の者がございました。 鹿の角を付けた杖を突き、鉦を叩いて諸...
こんな話がございます。 平安の昔の話でございます。 筑紫国のとある地に、貧しい女が暮らしておりました。 海近くに住んでおりましたので、いつ...
こんな話がございます。 平安の昔の話でございます。 近江国の国の守の館に。 勇み肌の若い衆が幾人も雇われておりましたが。 ある夕暮れ時の...
こんな話がございます。 平安の昔の話でございます。 西国から京へ上らんとする、若い僧がございました。 何をそんなに急ぎましたのか。 昼も...
こんな話がございます。 平安の昔の話でございます。 当時、東国ト申しますト。 原生林やら手つかずの土地もまだ多く。 まつろわぬ蝦夷も北にた...
こんな話がございます。 平安の昔の話でございます。 ある冬の初めのこと。 山に三人の木樵が入っていきました。 白髪の年長者、古之尉(ふる...
こんな話がございます。 平安の昔の話でございます。 美濃国の生津という地に、紀遠助(きの とおすけ)ト申す者がございまして。 とある縁から...
こんな話がございます。 天竺の話でございます。 成道して仏となられた釈尊の弟子に、提婆達多(だいばだった)という奸物がおりました。 この者...
こんな話がございます。 天竺の話でございます。 お釈迦様が悟りを開かれて間もないころのこと。 舎衛国(しゃえいこく)の波斯匿王(はしのくお...