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蘭陵王の婿

こんな話がございます。 平安の昔の話でございます。 北斉の蘭陵武王は、武勇と悲劇の名将でございます。 数々の武功を立てながら、かえって疎ま...

こんな晩

こんな話がございます。 よく三歳までは神のうちナドと申しまして。 幼な児はいつ死んでもおかしくないからト。 こう解釈したりいたしますが。 ...

死神

こんな話がございます。 ある年の暮れのことでございます。 貧しい男がひとりございまして。 金の算段もつかぬまま家に帰ってまいりますト。 女...

美女狩り、妖怪斬り

こんな話がございます。 清国の話でございます。 よく正義漢だとか熱血漢ナドと呼ばれる者がおりまして。 とかく世の中では、こうした者がもては...

歌い骸骨

こんな話がございます。 奥州は遠野郷のある村に。 七兵衛と十兵衛ト申す二人の若者がおりまして。 三年を期日と定めて、江戸へ稼ぎに出かけまし...

非情乞食と茶屋娘

こんな話がございます。 唐土(もろこし)の話でございます。 当時の都の一隅に。 石氏ト申す者が、茶店を開いておりました。 とは言え、あまり...

後家殺し

こんな話がございます。 俗に、義太夫節は音曲の司(つかさ)などト申しまして。 聞いて楽しむのもよし、やって楽しむのもまたよしトいう。 お好...