砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-

死に埋め婆の声がする

こんな話がございます。俗に「偕老同穴の契り」ナドと申しまして。夫婦の仲が睦まじく、固い信義で結ばれていることを指しますが。「偕（とも...

こんな話がございます。有名な累ヶ淵（かさねがふち）のお話でございます。下総国岡田郡羽生村の、絹川のほとりの集落に。与右衛門ト申す百...

こんな話がございます。平安の昔の話でございます。ある冬の初めのこと。山に三人の木樵が入っていきました。白髪の年長者、古之尉（ふる...

こんな話がございます。唐土（もろこし）の話でございます。魏呉蜀の三国鼎立時代を終わらせましたのは。司馬炎が魏の元帝から禅譲を受けて建...

こんな話がございます。我々関東者にとって英雄と申しますト。一も二もなく、平将門公でございますナ。何故かト問うのは野暮というものでご...

こんな話がございます。昔、周防国に大きな店構えの商家がございまして。長年、一匹の猫が住み着いておりましたが。この家のお内儀（かみ）が...

こんな話がございます。ある年の瀬のことでございます。ただでさえ慌ただしい年の暮れ。筑波颪が激しく吹き抜ける江戸の町。餅つきの杵の...

こんな話がございます。唐土（もろこし）の話でございます。かの国の西北、太原の地の商人に。石憲（せきけん）ト申す者がございました。 ...

こんな話がございます。平安の昔の話でございます。美濃国の生津という地に、紀遠助（きのとおすけ）ト申す者がございまして。とある縁から...

こんな話がございます。またぞろ、妲己のお百の悪行譚でございます。（大坂の廻船問屋、桑名屋。先代が斬った海坊主の怨霊が、十数年の時を...